リモートワークを導入した会社のC部長は、導入後のチームパフォーマンスが低下した要因として、リアルコミュニケーションが減ったからではないかと推測していました。しかし、社内調査を進めると、ゴールと現状のパフォーマンスがどうなっていてどう評価されるのか？が不明瞭なことにチームメンバーは多くのストレスを感じていることが分かりました。

もとより目標とする指標やゴールは細かく設定しており、リモート会議でもこれについて話していましたが、リモートワークという新しい取り組みの中で、メンバーの不安が増幅していたのです。

“　従来の指標は、複雑で、優先順位も分からず、良し悪しも分からず、最新の情報でないため、今どうなのか？の現在地も分からない、いま考えると劣悪なものでした。リアルコミュニケーションができた日々では、チームメンバーが、お互いの会話や言わずとも私の言動を敏感に感じとったりして、その曖昧な溝を埋めてくれていたのです。それができなくなった今、自分が分かっているだけのダッシュボードではなく、チームが分かるためのダッシュボードが必要だったんです。導入後のリモート会議では、ダッシュボードに表示されて数値から話を始めるようにしたことにより、全員が現状のステータスを同レベルで素早く把握できるようになり、会議の質とスピードが格段に上がりました。”