チームで使うダッシュボードのレシピ

あなたのチームに貢献するダッシュボードの設計図を手に入れよう!

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データはチームに“見せる“時代

指示待ち人間が自走する
『チームで使うダッシュボード』とは?

 DX足踏み状態の、データはあるけど、活用できていないチームへ 

『チームで使うダッシュボード』が、指示待ち人間に機能する理由とは?

データを“見せる効果”を過小評価すべきではない。データはチームに“見せる“時代。

1.無意識に働きかけることができる

新型コロナウィルス対策で増えたコンビニやスーパーのレジ前にある「足跡マーク」は、前の人との間隔が開くように行動を誘発されており、多くの人が自然体で無意識にそのとおりに行動しています。すなわち、人は常に合理的な判断に基づいて行動しているわけではなく、日常、視覚からくる情報を重視し、無意識で直感的に行動していることが多々あります。

同じように、ビジネスシーンにおいても、主要なデータ(ゴール/KPI など)を “工夫して見せる”ことで、細かい指示や命令をせずとも、指示待ち部下の行動を自然に望ましい方向に変えられるチャンスがあります。例えば、「ゴールまでの道のりデータ」を示すことで、見る者に、今日何をすべきか?を自然に考えさせたり、ランキングデータを示し、これまでの努力を誇らしく感じさせ、やる気を創出したりすることができます。つまり、データを見せ、指示待ち人間の“意思”ではなく、無意識に訴えかけ作用させることで、自然体のまま、行動を促すことができるということです。

2.視覚情報を制することができる

部下が指示待ちとなる理由はさまざまですが、ゴールが曖昧、現在地が不明、フィードバックが足りないといった類の上司の指示や評価が適切にできていないケースでは、必要な情報がうまく共有できていないといえます。それが分かっていても解決できていないのは、共有する「内容が足りない」か「回数が少ない」か、または両方の理由によるものでしょう。この課題に対し、日頃のコミュニケーションを見直すという努力に加え、言葉よりも鮮明なデータでコミュニケーションできるデータダッシュボードは、有望な「補佐役」として採用する価値があります。

部下に知っておいてほしい、または知らせたい内容(データ)を、一つのボードにわかりやすくまとめてセットし、リアルタイムにいつでも見れるようにします。ほとんどのデータダッシュボードは、元となるデータとつながっていて自動更新されるため手間いらずで、大きく常時表示でき、メールやチャットと連携することで繰り返し何回も伝えることができます。人の脳は視覚から多くの情報を入手し、目立つものを刺激として捉え反応する性質があるため、データダッシュボードをチームワークの中心に、目立つよう設置できればより高い効果が期待できます。

ダッシュボード

『チームで使うダッシュボード』のレシピを開発

あなたのチームに貢献するダッシュボードの設計図

「うちのチームには、どのようなダッシュボードがあると効果的だろうか?」
この疑問に対して、個々のチーム事情に沿った最適な答えを導き出せるよう、『 チームで使うダッシュボード 』のレシピを開発いたしました。

当レシピでは、データをどのような形式で見せると、見る者にどのような心理的バイアスが働き、無意識下でどのような行動が期待できるのか?について示唆するいくつかのヒントが用意されており、あなたのビジネス事情に合ったカードを選んでいくことで、あなたのチームに貢献するダッシュボードの設計図を手に入れることができます。

どうやって部下を自然に引き込み、意思疎通のためのコミュニケーションを促進させることができるか?について、デザインと運用のアドバイスについても言及しています。あなたのチームに貢献できる理由の明確化、機能するデザインから効果を高める運用方法まで網羅した、理想のダッシュボードを手に入れるための手順書となっています。

レシピ開発の背景

主要なKPIや進捗を示すデータをチームで共有するといったことは珍しいことではありませんが、その“伝え方・見せ方”について深く考えることは稀です。ただただ見にくかったり、新鮮なら意味のあったはずのデータも遅れて知り後の祭りとなってしまったり、お目当てのデータを確認するだけで時間がかかるプロセスがあるため次第に見ない習慣になってしまうなど、結果、伝えるべきデータが必要なタイミングで “見られていない” 組織があります。

データがあるのに見られていない問題は、部門内の話だけでなく、経営陣と従業員、部門間においてはさらに数多く発生しがちで、経営資源として重要なデータを全社で活用してDX化を進めようとしている組織において、データ共有できているはずなのにうまくいかないケースの隠れた原因の一つになっています。

データダッシュボードは、このような共有しているはずなのに見られていないがために、組織内で意図しないデータの独占が発生してしまっている課題を解決する有効な一手になりえます。必要な情報を見やすくまとめ、新鮮なリアルタイムデータを、より多くの目に届けることが手間なく自然にできるというデータダッシュボードの長所が後押しします。

ところが、データダッシュボードというと、一般的に、一部のデータアナリストが“分析するもの”といったイメージが先行してしまっているため、チームに“見せて行動を促すもの”としての利活用は、先進的なデータ主導型組織のみにとどまり、限定的です。そこで、 “チームで使う“をテーマに、ダッシュボードでデータをうまく伝える方法、その効用から構築のコツまで一通り実現できるノウハウを体系化・資料化し、”データをうまく見せる工夫をする“という比較的シンプルな方法で、チームパフォーマンスを高められる可能性をもっと多くの組織で見つけてほしいという想いから当レシピは生まれました。

レシピとした理由には、事例を並べたてた退屈な読み物ではなく、気になるキーワードが書かれたカードを自由に自ら選んでいくことで、個々の事情に合わせたオリジナルで意味のあるダッシュボードを思い描けるようにし、手順を示すことで、導入だけではなく導入後の運用が成否を分けることをしっかり理解できるようにする狙いがあります。

「データを見せることは、見る者の心に作用し、行動を促すことができる」という、これまでにない視点からアプローチした当レシピがきっかけとなり、データをもっとうまく見せることをあらためて考えてみる機会がたくさんの組織で芽生えることを願っております。