ダッシュボードの運用

チームに情熱を導く
ダッシュボードの運用

チームのモチベーションを高めるための
パフォーマンス ダッシュボードを活用する手順と
ベストプラクティス

運用する

あなたは、長い時間をかけ、チームの重要指標を特定し、データ視覚化を実現し、大型ディスプレイでダッシュボードを理想通りに表示するところまで辿り着きました。しかし、どれほど自分がすばらしい仕事をしたと誇ったところで、このままだと何も起こらないか、次第に誰も見なくなるという事態に遭遇してしまうかもしれません。 そうです、まだスタートラインに立ったばかりなのです。

データドリブン(データをもとに必要な意志決定をし、実行すること)カルチャーの象徴として、ダッシュボードを大きなスクリーンに表示することは、チームの目標への関与を促進するための大きな一歩です。しかし、重要な指標が表示されたその美しいダッシュボードを、見るだけで、行動が伴わなければ、何も期待できません。データを視覚化し、重要なことを明確にリアルタイムに伝えることで、適切な行動を、適切なタイミングで実行するよう促すことが、ダッシュボードの目的です。ダッシュボードと共に、チームにデータドリブンなカルチャーを浸透させるため、以下のアドバイスを参考にしてみてください。

アクションを決めておく

データ視覚化は、チームメンバーとマネージャーが各指標の重要性を数秒で把握するのに役立ちます。すぐに意思決定をし、行動できる準備をしておけば、高い生産性が期待できます。ですので、「指標がどうなったら、何をするのか? 」あらあかじめ決めておくことができるものは、細かく決めておくことが重要です。また、マネージャーは、常に「ダッシュボードを軸に業務を牽引していく」という強い姿勢をチームに示すことで、チームのダッシュボードへの関心を維持するとともに、プレーヤーが指標を見て、すぐに行動に移せるようにするための権限を委譲しておけば、チームの生産性向上に大きく貢献することができます。

キャッチアップに織り込む

TVダッシュボードが稼働し始めたら、その影響を最大化するためにできる簡単なことがあります。テレビダッシュボードの横で、毎日または毎週のチームミーティングを開催することを検討してみてください。ダッシュボードをベースにしたデータドリブンカルチャーを浸透させるには、ダッシュボードを既存のミーティング、イベント、セレモニーの中核部分にすることが効果的です。チームを自然に引き込み、集わせ、会話を促進させるオフィスのキャンプファイヤーのような位置づけにしていきましょう。

フィードバックを得て、改善を繰り返す

最初の試行で完璧なダッシュボードができることはほとんどありません。さらに時間とともに、目標も、チームも、変化していきます。したがって、継続的に有用なフィードバックを収集することが重要になります。ダッシュボードの情報がまだ実用的かどうかを定期的にチームに尋ね、役に立たない指標を交換することを、ためらわないでください。ダッシュボードを微調整し、「 何が機能していて、何が機能していないか? 」を見極めましょう。前向きな変化を引き起こす指標の完璧な組み合わせを見つけることは、終わりのない探求ではありますが、マネージャーとチーム間の継続的なコラボレーションこそが近道となることでしょう。

ゲーミフィケーションを取り入れる

人を夢中にさせるゲーミフィケーションのフレームワークは、多くの企業で活用され、友好的な競争の雰囲気を作り出し、チームの生産性向上に貢献した実例が多く報告されています。ダッシュボードを軸に、チームの日常業務にゲーム要素を導入して、楽しく刺激的な環境を作ることを検討してみてください。ダッシュボードを、リアルタイムな結果を表示するスコアボードに見立てれば、ますます仕事が面白くなるかもしれません。達成報酬があれば効果倍増です。

終わりに

3ステップに渡って、チームが躍動するダッシュボードを制作し、運営していくベストプラクティスを紹介してきました。誰もが関心を持てるようなダッシュボード設計は大事ですが、可視化した後、どうやって活用し、作用させていくのか?といった運営で、結果が大きく異なっていくことが想像できたかと思います。学習しながら改善を繰り返す努力を惜しまず、ダッシュボードを進化させ続け、最大効果を目指していきましょう。

『チームで使うダッシュボード』

指示待ち人間が自然に動く

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