首都圏郊外の物流倉庫で働くGセンター長は、本社から遠く離れた倉庫で、働くメンバーと共に、製品の出荷作業に追われる日々を過ごしていました。会社の好業績に湧く本社の活況とは裏腹に、物流倉庫現場の雰囲気は決して良くなく、経営陣からのプレッシャーを感じていました。

悩んでいたある日の昼休み、梱包担当のメンバーが、休憩時間にSNSで見つけた顧客からのレビューの話をしてきました。どうやら彼女が担当している出荷製品で、中身がバラバラにならないよう工夫された梱包について褒められたようで、それがとても嬉しく励みになったとか。この会話をきっかけにGセンター長は、本社や顧客との距離を縮め、自分の業務と結びつけることができれば、仕事へのモチベーションも変わるのではないかと考え、「いつでも見れる会社の業績と顧客の声」ダッシュボードを、ランチスペースに設置しました。

” これまでも、物流倉庫で働くメンバーのモチベーションをあげるための数多くの施策をしてきましたが、デジタルダッシュボードは名案でした。物流倉庫において、ここまでオープンにされた会社の業績や、製品レビュー、SNSでつぶやかれた自社製品へのコメントが見れるところはそう多くないはずです。うちは若いメンバーが多いですから、SNSで製品のコメントをランチ時の会話のネタにして楽しんでますし、売上ダッシュボードにも一喜一憂しつつ、会社に対しての興味関心が高まっているのを感じます。SNSはマーケティング部署だけでは見きれないことも多く、全社員で見ることによって、業務の改善につながることもしばしばあり、会社への貢献度も増すばかりです。”