ダッシュボードとは、いくつかのデータをひとつのボード(画面)にまとめ、見やすくしたものです。散らばっているデータを一つに集約することにより、個々のデータをそれぞれ参照する手間を省き、データ間の相関性が把握しやすくなります。データ間の相関性の可視化を高めることで、さらに中身の濃いインサイト(洞察・本質)が浮き彫りになることがあります。
ビジネスでは、ヒト・モノ・カネに加え「データ」が重要な経営資源と言われて久しく、経営の意思決定に大きな影響を与えています。「データ」は見なければ意味がなく、効率よくスマートに見るために「ダッシュボード」が利活用されています。個人とチームのパフォーマンスデータを集約したり、見込み客リードと受注率・売上をリアルタイムに表示することで、業務パフォーマンスの“今”を把握し、よりよい意思決定につなげていくことができます。
バラバラのデータを一つの画面へ。参照の手間をなくします。
数字どうしのつながりが見え、濃いインサイトが浮かびます。
“今”を把握し、よりよい意思決定とアクションにつなげます。
馬車の運転席に立てたボード(板)が起源です。dash(ダッシュ)には「たたきつける」「浴びせる」の意があり、馬がはねあげた泥や小石がたたきつけられるボードなので「ダッシュボード」と名付けられました。
馬がはね上げる泥や小石を避けるための板。それが「ダッシュボード」の始まりでした。
馬車が自動車になり、前席正面の内装部品全体=運転に必要な計器類を指すように。
計器を模し、経営上の重要メトリックを統合して見る画面へ。デジタルダッシュボードとも。
闇雲にデータを並べ、それらしきチャートを作っても、チームは躍動しません。人を惹きつけ、行動させる効果的なパフォーマンス・ダッシュボードを、デザイン → 見せ方 → 運用の3ステップで紹介します。
どうしたら人を惹きつけ、行動させる効果的なパフォーマンス・ダッシュボードをデザインできるか? 3つの観点で組み立てます。
素晴しいデザインができたら、次は「どうやって見せるか?」。スコアをできるだけ見てもらい、意識してもらい、行動につなげるために大切なのは3つです。
指標が小さくて見えなければ、行動に繋がりません。
見る頻度が少なければ、人は忘れてしまいます。
見たい時に見れる場所になければ、見ないものです。
大型ディスプレイをチームの仕事スペースに置けば、大きく、目立ち、関わる回数を増やせます。主要な目標と指標を常時表示しましょう。導入時に知っておきたい3点です。
あまり見られない場所では効果が出ません。設置後の移動は困難。妥協は禁物です。
PC用を引き伸ばしただけでは不要な情報が混ざります。手作業での表示は生産性を損ねることも。
長時間稼働できるモデルを。チューナーなしのディスプレイ型がおすすめです。
重要指標を特定し、視覚化し、大型ディスプレイに理想通り表示できた——でも、それはまだスタートライン。美しいダッシュボードも、見るだけで行動が伴わなければ何も起きません。
データを視覚化し、重要なことをリアルタイムに伝え、適切な行動を適切なタイミングで促すことがダッシュボードの目的です。チームにデータドリブンなカルチャーを浸透させる、4つのアドバイスです。
「指標がどうなったら、何をするのか?」をあらかじめ細かく決めておきます。マネージャーは“ダッシュボードを軸に業務を牽引する”姿勢を示し、プレーヤーがすぐ行動へ移せるよう権限を委譲しておくと、生産性向上に大きく貢献します。
TVダッシュボードの横で、毎日・毎週のミーティングを。既存のミーティングやイベントの中核にダッシュボードを据えることで、チームを自然に引き込み、会話を促す“オフィスのキャンプファイヤー”になります。
最初の試行で完璧はほぼ不可能。目標もチームも変化します。情報がまだ実用的か定期的に尋ね、役に立たない指標は交換を。「何が機能しているか?」を見極め、微調整を続けましょう。継続的なコラボレーションこそ近道です。
友好的な競争の雰囲気は、チームの生産性向上に貢献した実例が多数。ダッシュボードをリアルタイムなスコアボードに見立て、日常業務にゲーム要素を。達成報酬があれば効果は倍増します。